日本美術刀剣保存協会 東京都支部


◆活動報告◆


2021年度研究鑑賞定例会スケジュール  
   開 催 日 時    会 場
第1回  5月29日(土) 13時~ 東京美術倶楽部
第2回   2021年7月
東京美術倶楽部
第3回   2021年10月2日(土) 東京美術倶楽部
第4回   2022年1月22日(土) 東京美術倶楽部













◆2021年度 第1回鑑賞研究会

2021102日(土)

於:東京美術倶楽部


刀剣一本入札鑑定

刀剣『堀川国広』 岩田 隆 講師

刀装具『安土桃山時代の鐔工について』  葉山 修陽 講師


10月定例観賞会報告      東京都支部 冥賀亮典

令和3102日、東京美術倶楽部において
東京都支部10月鑑賞研究会が開催されました。
コロナ禍のなかではありますが緊急事態宣言も解除され、

昨年の正月以来となる1年9ヶ月ぶりに開催され66名の方が出席されました。

刀剣のテーマは「堀川国広」として、特別重要刀剣2振を含む国広16振をはじめ、

一門の実忠2振、広真1振、正弘1振、国安1振、国路1振、国儔1振の23振が陳列されました。
堀川国広は日向国(宮崎県)の出自で、以前は諸国を流浪したといった説もありましたが、
現在の研究では、下野国(栃木県)の足利学校が庠主(校長)が日向国の出自で国広と同郷であったので
下野国へ招聘されたことや、その途中に美濃国を訪れた。
国広の作風は、天正打は相州伝と美濃伝の折衷的な尖り刃の目立つものとなり、刃文の頭は締まり谷に沸がつくものとなる。
天正打は相州伝を主として、志津・正宗・貞宗らなどの写しがあること、大黒天の彫物は天正打に限られて必ず指裏にあることが掟で、特徴は頭巾の先が尖る、槌は顔の横に、俵もやや後ろ気味、彫りが深くなる。
国広は写し物が大変に上手で、志津写しは浅いのたれ、帽子、彫物をよく再現している、他に包丁正宗写しの短刀、
江義弘写しについても特徴をよくとられ再現する技倆も優れているとのことでした。

刀装具のテーマは「安土桃山時代の鐔工について」として、重要美術品2点を含む金家が4点、信家を12点をはじめとする名品が
並びました。葉山修陽支部長から作品それぞれに詳細な解説をしていただきました。
安土・桃山時代とは、織田信長が足利義昭を追放し室町幕府が滅亡した天正元年(1573)から
徳川家康が江戸幕府を開いた慶長8年(1603)までの約30年をさします。
その時代には埋忠明寿をはじめ、今回に陳列された金家・信家らの鐔工が活躍しました。
刀装具は歴史の史実とともに、実際に拵として刀剣に装着されることにより大きさなどが変化しました。
金家の銘振りには城州銘や伏見銘があることや、作風は厚さは薄い造り込みに大振りとなり、
背景には雄大に拡がる空気感が感じられる。
信家の銘振りには放れ銘と太字銘があり、現在の研究では信家は福島政則に従って芸州へ移住した芸州銘があることより
放れ銘が古く、太字銘が若い、ほかに三信家銘がある。作風は力強く質実剛健となることや亀甲文様、今村長賀翁旧蔵のものについてなど詳細な解説をいただきました。

恒例の刀剣一本入札鑑定は岩田隆講師より詳細な解説がありました。
鑑定刀は以下の通りです。

一号刀、 太刀 古備前吉包
二号刀、 刀 長曽弥興正
三号刀、 脇指 越前康継(2代)
四号刀、 刀 和泉守兼定(之定)
五号刀、 刀 (金象嵌銘)一文字吉房(本阿弥光忠)

成績上位者は
天位 瀬下友里子氏・冥賀亮典氏
地位 梅野勉氏
人位 緒方嘉隆氏

次回は、令和4年(2022122日(土)を予定しております。
テーマは来年の干支である「寅」にちなみ「長曽弥虎徹興里」となっております。


     
 新支部長ご挨拶 
葉山 修陽 会長
 刀剣鑑賞の風景  刀装具 『安土桃山時代の鐔工について』
葉山 修陽 講師
     
 刀剣 『堀川国広』・一本入札鑑定解説
岩田 隆 講師
 2019年度 新年鑑定会受賞者表彰
人位 奈良原 和夫 氏
 2019年度 新年鑑定会受賞者表彰
人位 会田 攻 氏


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