日本美術刀剣保存協会 東京都支部


◆活動報告◆





◆2024年度 第三回鑑賞研究会◆

2024年10月19日(土)

於:東京美術倶楽部

 刀剣一本入札鑑定 冥賀亮典 講師
 刀 剣:『南北朝期の刀工について』 服部一隆 講師
 刀装具:『笄について』 葉山修陽 講師



第三回 定例鑑賞会報告
                         東京都支部 瀬下友里子

令和6年10月19日 東京美術倶楽部に於いて、東京都支部定例鑑賞会が行われました。
当日は秋晴れの穏やかなお天気の中、およそ60名の方が出席されました。

今回の刀装具は「笄(こうがい)について」がテーマで、解説を葉山修陽講師より、
古い笄を中心に見所や特徴などを分かりやすく、また大変興味深いお話しをして頂きました。
後藤祐乗などに加え、古美濃や古金工の貴重な素晴らしい名品が18点も並び、見応えがあり、
葉山修陽講師の詳しい解説と共に大変勉強になりました。

鑑賞刀は「南北朝期の刀工について」がテーマで南北朝期を代表する名工の長船兼光、来国光、
長谷部国信、長義など鑑賞刀18口が出品されました。
服部一隆講師より、初めての解説と言う事でしたが、一口づつ丁寧に各刀工の特徴などを
詳しく解説されていて、南北朝期の刀工の作域が良く分かりました。

鑑定刀は一本入札で行われ、下記の5口の作品が出題されました。
解説は冥賀亮典講師より、各鑑定刀の見所や特色などが示され、大変参考になり、
会場の皆様も真剣にお話しを聞き入っておられました。

一号刀 太刀 興国三年丸
    (以下切)(国時・延寿)
二号刀 刀 (切付銘)
備州長船兼光
     文和元年二月日
     天野宮内右衛門
     五寸八分上之
三号刀 太刀 備州長船倫光
四号刀 太刀 備州長船基光
五号刀 太刀 備州長船政光

成績上位者は
天位 堀込晋
地位 中村和人
人位 藤代龍哉
(以下、敬称略)

解説後も皆様最後まで熱心にご覧になられておりましたが、終了時刻となり午後4時に散会となりました。
今回も大変素晴らしい鑑賞会となりました。

次回の東京都支部鑑賞会は2025年1月18日(土)を予定しております。



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