日本美術刀剣保存協会 東京都支部


◆活動報告◆


2022年度研究鑑賞定例会スケジュール  
   開 催 日 時    会 場
第1回   2022年4月16日(土) 東京美術倶楽部
第2回   2022年7月16日(土) 東京美術倶楽部
第3回   2022年10月29日(土) 東京美術倶楽部
第4回   2023年2月18日(土) 東京美術倶楽部













◆2022年度 第4回鑑賞研究会◆

2023年2月18日(土)

於:東京美術倶楽部

 刀剣一本入札鑑定:紙谷 治宏 講師
 刀 剣:『末古刀について』 紙谷 治宏 講師
     山中鹿之助佩刀の刀
     与三左衛門尉祐定 和泉守兼定 孫六兼元 他全国の有名刀工の魅力溢れる名刀20余振展示
 刀装具:拵と笄について 葉山 修陽 講師

・刀 備前国住長船与三左衛門尉祐定作(重要美術品)山中鹿助脇指剣也 鯰江左京亮所持之
・刀 備前国住長船勝光宗光 備中於草壁作(重要美術品)文明十八年拾二月十三日
・刀 備前国住長船五郎左衛門尉清光 (重要刀剣)為政秀作之 天文廿四年八月吉日
・刀 和泉守藤原兼定作(之定) (重要刀剣)
・刀 兼元(孫六) (重要刀剣)
・刀 兼則 (重要刀剣)




東京都支部 2月鑑賞会報告      生野直樹

 

去る令和5年2月18日、東京美術倶楽部4階において東京都支部の定例鑑賞会が行われました。

当日は厳しい寒さが緩み天候にも恵まれ、76名の方にご参加頂く賑やかな会となりました。
また今回は、都支部の会員のみならず、他支部からも多くの方にご参加頂きました。

 

解説に先立ち、葉山修陽会長よりご挨拶があり、
今年1月に亡くなられた前東京都支部長の園平治氏に黙祷が捧げられました。

 

今回の刀装具のテーマは「拵と笄について」で、武田信玄佩用で乗真作の三所や、祐乗の三所をはじめ、

大小拵・小さ刀拵、笄や鍔など名品や珍しい品が並びました。

講師は葉山会長で、大小拵や小さ刀拵、打刀拵における小柄・笄や下緒の原則、
笄はいつ頃からあったのか、
古い笄の特徴など、笄を中心に説明して頂きました。

是非皆様には、笄にも注目して頂きその良さを知ってほしいとのことで、大変勉強になりました。

 

鑑賞刀は「末古刀について」がテーマで、
会場には、山中鹿助の差料であった備前国住長船与三左衛門尉祐定作(重要美術品)、
備前国住長船勝光宗光 備中於草壁作(重要美術品)、備前国住長船五郎左衛門尉清光(重要刀剣)、
和泉守藤原兼定作(之定)(重要刀剣)、兼元(孫六)(重要刀剣)、兼則(重要刀剣)をはじめ、
島田、小田原相州、下原、美濃、北陸、宇多、肥後、など全国各地の末古刀合わせて23振が並びました。

著名な重要美術品や、各地の優刀が見られる貴重な機会に、参加者の方々も真剣に鑑賞なさっていました。

解説は紙谷治宏講師で、各刀工の見所をはじめ、地域を超えた時代の特徴や流行について詳細な説明をして頂きました。

 

一本入札の鑑定刀は、

 

一号刀 兼元(初代)

二号刀 平安城吉房

三号刀 備前国住長船祐定 永正十二二年二月日

四号刀 兼定

五号刀 綱家作

 

の5振で、同じく紙谷治宏講師に解説を頂きました。

 

成績上位者は以下の通りでした(敬称略)。

 

天位 堀込晋

地位 唐木洋美

人位 緒方嘉隆、池永順一

 

新年最初の会ということで、成績優秀者には記念品が送られました。

次回の定例鑑賞会は、2023年4月15日(土)に、東京美術倶楽部4階にて開催予定です





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